
次のビジネス会計3級の試験が21回目。ビジネス会計は年に2回実施されるので、この検定試験がスタートして10年くらいが経ったことになります。ビジネス会計3級の合格率を「ビジネス会計3級合格率推移」でまとめていますが、これをみると第一回の受験者数などは
第1回ビジネス会計3級の受験者数など
- 受験者数 2,802人
- 実受験者数 2,541人
- 合格者数 2,224人
第2回ビジネス会計3級の受験者数など
- 受験者数 1,150人
- 実受験者数 1,313人
- 合格者数 795人
第3回ビジネス会計3級の受験者数など
- 受験者数 1,719人
- 実受験者数 1,455人
- 合格者数 834人
第1回は最初という事もあって受験者数、合格率ともに多くなっていますが、これは検定試験ならではのことで商工会議所などが色々な企業や学校などへ受験をアプローチしたことが窺えますが、2回以降は1,000人台に落ち込んでいます。ところが、ビジネス会計の試験内容が良いという事が広まったためか、徐々に受験者数が増加していき、前回の第20回は
第20回ビジネス会計3級の受験者数など
- 受験者数 4,253人
- 実受験者数 3,422人
- 合格者数 2,235人
と大幅な増加、第1回からは約1.5倍、第2回からだと約3.6倍になっています。この増加率から推測すると、5,000人突破まであと数回というところではないでしょうか。
ビジネス会計受験者数が増えている理由
ビジネス会計は様々なビジネスシーンで役立つ
「簿記とどう違うのですか?」でも書きましたが、簿記は財務諸表を作成するための試験なのに対して、ビジネス会計は作られた財務諸表を分析するための試験です。経理職の人は簿記の方が役立つと思いますが、営業職や経理でも管理職の人は簿記よりもビジネス会計で学ぶ知識の方が役立つのではないでしょうか。
ビジネス会計3級は合格率が高い。
「ビジネス会計3級合格率推移」でまとめている通り、ビジネス会計3級の合格率は50%~60%と高く、他の資格試験に比べても合格しやすい試験になっています。
ビジネス会計3級は独学でも合格できる。
ビジネス会計の講座を開講している受験予備校はありますが、ビジネス会計3級であれば受験予備校に通わず、独学でも合格できます。ビジネス会計には公式テキストもありますし、独学でも合格しやすい試験です。
ビジネス会計3級は中小企業診断士試験で役立つ。
中小企業診断士試験の試験科目の中に財務会計というものがあって、これがビジネス会計と重複している項目が多く、ビジネス会計受験生の中には中小企業診断士試験を受験している、又は、将来受験するという人がいます。
これら以外にもビジネス会計受験者数が増加している理由はあるでしょうが、いずれにしても近いうちに5,000人を突破するでしょうし、10,000人突破も夢ではなさそうです。